キバです。
今日も続きを書いてまいります。
今回は「株初心者が一年で100万以上稼いだ話②」の続きです。
前回、日産自動車の株を買い「工場のハッキングによる生産被害」、「無資格検査の発覚」といった怒涛のニュースに見舞われ損失を出したキバ。
そのニュースは株式市場だけでなく、キバのリアルの生活にも影響を及ぼす程の大きな物でした。
昨年の5月に欧州や日本を含むアジア諸国100の国や地域で巻き起こった、ウイルスを利用しパソコンのシステムを停止させて復旧と引き換えに金銭を要求する、世界的ハッカー集団によるサイバー攻撃。
日本の有名企業では日産自動車も標的となり、社会的にも「コンピューターウイルス」「セキュリティリスク」について関心が高まる事件となりました。
キバの職場でも「不審なメールは開かないように」というお達しが出たりして、セキュリティの対策について関係部署は協議を行っていました。
ただ、キバは株をやっていたからいち早くそのニュースを知っていた(損失も出たし)ので、職場では落ち着いていて「あーあの件ね」くらいのものでした。
そしていつものようにパソコンを起動させ、毎回立ち上がるウイルスソフトを見てふっと思いました。
「今コンピューターセキュリティ関連の銘柄を買えば儲かるんじゃね?」
携帯を取り出し株価のチャートを見るキバ。キバの予想通り、セキュリティ関連の株はじわりと値上がりを始めており、事件の影響はこんな所にまで及んでいました。
しかしセキュリティ関連の銘柄は幾つか見つけたのですが、如何せん資金力は少ないキバ。
全てを衝動的に買うわけにはいかず、とりあえず仕事を終わらせ家に帰り、銘柄の吟味を始めました。
しかし銘柄の選定を始めたのですが、セキュリティ関連の銘柄の中にも東証一部に上場している企業は幾つもあります。ラック、デジタルアーツ、トレンドマイクロ、ソースネクスト・・・企業名だけで何をやっている会社か分かるのは、ウィルスソフトシェアNO1のトレンドマイクロくらいでした。
ですがトレンドマイクロは株価が高く最低でも60万程必要でした。キバの資金では心許ありません。
それに対し、ソースネクストという会社は5万円程度で買えるため、キバでも余裕で手が出ます。しかも調べてみると、「ウイルスセキュリティZERO」とか「筆王」を販売している会社だとか。
家電量販店に行った時に剛力彩芽ちゃんパッケージの「筆王」ソフトは見た事あるよーな気がします。
なるほど、その会社か。
そんな資金的な理由もありキバはソースネクストの株を購入しました。
しかし、ソースネクスト社の株価は一時的には上がったのですが、世間のセキュリティへの関心が薄れるにつれて株価は段々と下がっていきました。
というのも、ソースネクスト社は前期に比べ大幅に利益を落としていたからです。
実は、セキュリティ関連各社には数年前に特需に沸いた時期があります。
それが「Windows XPのサポート終了」によるパソコンの買い替え特需です。
パソコンを買い替える→新しくセキュリティソフトも買わなきゃね→ウイルスソフトが売れる
このサイクルが回りひと段落し、あらかたの人がパソコンの買い替えを終え、需要の先食いをしてしまったウイルスソフト各社。
ソースネクスト社もここ数年順調に売り上げを伸ばしていたのですが、今期に入り大幅につまずき、一年間の売上や利益の目標数値を全く達成出来そうにありませんでした。
株の世界は複雑です。あらゆる事象が絡み合い、何年も前の出来事が今に繋がり、その影響を受けふらりふらりと推移していきます。
それは魅力でも有り、難しい所でもあります。
ただ、それらを吹き飛ばす、大きな力というものもあります。
売上が大きく下がり、利益を減らしたものの今期の目標数値は例年以上に高いソースネクスト社。
誰もが達成不可能だと思い、失望し、株を手放す者も大勢いたでしょう。
しかし、その会社は、非常に強力な隠し玉を持っていました。
株の世界の魅力、それは数ある銘柄を吟味し選別し、自分の知見で会社を見出して収益を得る、それが正攻法のやり方だと思います。
ただもう一つ、
圧倒的な力を持つ銘柄に出会い、その銘柄に投資し、莫大な利益を叩き出す。
そんな奇跡のような展開に巡り合う事も、株をやっているとあるようです。
↓最終回