キバです。
今回はライザップ体験記最終回をお届けします。
下のリンクの続きです。
ドSでマッチョのトレーナーの筋トレを乗り越え、厳しい食事制限の日々を過ごすキバ。
毎日の食事は写真に撮って専用のアプリでトレーナーに送らないといけないため、なるべくライザップの教えに準拠した食事を摂取するようにしました。
ですが、それでも中々満点の評価は頂けません。☆5つが満点なのですが、キバは9割☆4つ、後は☆5つ一回、☆3つが一回くらいでした。毎回の食事の良い所、悪い所をしっかりと指摘してくれ、どんな物を食べればより良くなるかを教えてくれます。
あと恐ろしいのが、毎日アプリで食事内容は送っていたのですが、トレーニングが有って直接話せる日を除くと、送信した翌日にはアプリで長文のコメントが貰えました。規約には「トレーナーが休みの場合コメントが遅くなる時もある」という事も書いていましたが、そんな事はなく律義にトレーナーはコメントを毎回送ってくれました。
キバはライザップが終わった後は家で筋トレをする事を伝えていたので、家で役立つ筋トレグッズを色々教えてくれました。でも、筋トレグッズって実際使ってみないと分かりづらいですよね。それがライザップでは実際にプロのトレーナーに教えてもらいながら使えるので、便利な道具をちゃんとした使い方と一緒に知れるんですよ。
例えば、キバが驚いたのはこれ↓
懸垂を始めとする「引く系の筋肉を使う」筋トレ時に使うグローブです。中々ニッチな商品だと思います。
ライザップのトレーニングの日、キバがいつものようにマッチョトレーナーに限界まで懸垂をさせられて、もう鉄棒にぶら下がる体力もねえよ、と思っているとトレーナーが差し出したのがこちらです。
懸垂って持ち上げる力だけでなく、ぶら下がった状態を維持するために握力も大分使っているんですよ。その状態が長く続くと握力が無くなり、懸垂も出来なくなってしまいます。
ですが、このグローブを使うとゴムが噛む事で滑りにくくなり、少ない力で効率的に懸垂が出来るようになるんですよ。限界だと思っていた懸垂が、これを使う事で「・・・まだ少しは行けるな」ってなりました。
「それでももう無理、もうダメ」となった時にはトレーナー自身がサポートしてくれました。キバの体を支え、キバが力を振り絞ればなんとか回数をこなせるようトレーナー自身精一杯体を張って協力してくれます。結果、一人では中々追い込めない境地まで自分を追い込む事が出来、自分の限界への挑戦が出来ました。そしてその過程で、キバはある事を思い返していました。
キバは、筋トレをしている時、何か努力をしていて辛くなった時、もう無理だと思った時に思い浮かべる言葉が2つあります。
一つは、あるボディビルディングの大会のチャンピオンが言った言葉です。
1千回と1千1回とでは天と地の隔たりがあった。
まさに最後の1回は全身全霊の限界、力を振り絞った一発。
その前の1千回はこの1回のためのお膳立てに過ぎない。
最後の一発は、その前の1千回に勝るとも劣らない価値がある
この言葉を思い浮かべると、辛く大変な時でも「あと一回」という思いが湧き出てきます。
そしてもう一つが、ある有名な登山家が雪山で遭難し、絶体絶命の危地に追い込まれた時の言葉です。
足が動かなければ 手で歩け
手が動かなければ 指で行け
指が動かなければ 歯で雪をかみながら歩け
歯もだめだったら 目で歩け
目で行け 目で行くんだ
目でにらみつけながら歩け
目でもだめだったら
それでもなんでもかんでもどうしようもなくなったら
本当に本当に 本当の本当に どうしようもなくなったら
もう本当に 歩こうとしても だめだったら
思え
ありったけの心で思え
想えーーー
キバはまだまだとてもとても、この境地には達せられません。
ですが、人間には体が悲鳴を上げていても、それを押さえつけて乗り越えていく力もあるのだと思います。
例えば昔聞いた講演で、こんなエピソードがありました。
あるスポーツの強豪校に、足の不自由な少年が入学してきました。
少年は足が不自由なため、そのスポーツは出来ません。
ですが、そのスポーツが大好きだったため、少年は顧問に入部を懇願し、なんとか認めてもらう事が出来ました。
そうは言っても、少年に出来る事は掃除や準備に後片付け、それにスコアの記入といった雑用くらいです。
それでも彼はひたむきに自分の役割に取り組み、段々とチームの一員として認められていきました。
数か月が経ち、ある日の部活中、延々と続くランニングに根を上げて休んでいる部員達に、顧問が声を掛けました。
「お前たちは、もう限界なのか?」
うなずく部員達。それに対し顧問は答えました。
「そうか。それなら、向こうを見てみろ」」
顧問の指す指の先には、あの少年がいました。
少年は足を引きずりながら、部員達の飲み物の準備をしていました。
「あいつは走ることが出来ない。それでも、精一杯自分がやれる事をやっている」
部員達も知っていました。少年が自分達のために普段から練習のサポートをしてくれた事を。部活が終わった後も遅くまで残って片付けや掃除をしてくれていた事を。彼が、このスポーツをどれだけ愛しているのかを。それなのに、決して試合には出れないだろうという事を。
部員達の脳裏にさまざまな思いが浮かんだのでしょう。彼らは静まり返り、じっと少年を見ていました。そして、顧問がまた彼らに問いかけました。
「お前たちは、本当にもう走れないのか?」
そう問いかける顧問の瞳は潤み、声は震えていました。
顧問の問いかけに対し、部員たちは何も言わず立ち上がりました。
彼らはまたランニングを再開しました。少し前まで限界だと言っていた彼ら全員に、また走れる力が宿ったのです。その日から彼らは辛く苦しい練習の時にも弱音を吐かず、更に高い境地にまで自分を追い込むようになっていきました。
最終的に彼らは全国優勝という結果を得たそうですが、それはまた別のお話です。
ライザップに通うと人生が変わるとか、そんな事を言う気は私もありません。あくまでも、自分の人生を変えるのは自分自身だと思っております。
ですが、何かを変えるために自分の限界を超える、達成困難な目標に全身全霊を掛けてチャレンジする。
そんな環境や次元に心強いパートナーと挑戦が出来るのは、数あるジムの中でライザップが屈指ではないかと思います。
~体験者キバより~
※余談※
トレーニング最後の日。
マッチョ「キバさんはライザップが終わったらジムには通わないんですか?」
筋トレの合間にマッチョが話しかけてきました。
キバ「んー自分の家じゃ限界あるんで、通ってもいいかなーとは思ってますど」
マッチョ「そうなんですね、じゃあ僕のジムに来ませんか?」
は?
マッチョ「実は今年の末か来年には独立して自分のジムを開こうと思うんですよ。ライザップの規約では同じ街だと独立は禁止なんですけど、私の地元でしたらセーフですからね」
トレーナーは地元から毎日1時間かけて通勤しているそうです。
マッチョ「私の地元ですと、キバさんも近いですし」
ちなみにキバも毎回1時間かけて通っていました。
じゃあこれからは、元ライザップのトレーナーに近所でレクチャーして貰えるって事でしょうか?
マッチョ「料金は月数千円で、私一人ならやっていけそうです。ライザップみたいに個人に専属で、ってのは難しいかもしれないですけど、時間を区切ったりしてゆくゆくはやっていきたいですね」
すげー。
マッチョさんは夢にも燃えているトレーナーさんでした。
今まで失礼しました。
マッチョさん「ジムをオープンしたら連絡します。またお会いしましょう」
そうして、私のライザップ体験は終わりました。
ですが、今後も私のジム通いは続くんでしょう。そこでもまた何かを学ぶ事ができるかもしれません。
何かあった時はまたブログで報告いたしますので、その時はよろしくお願いします。
~ライザップ編 Fin~