はいどーもキバです。
今日はですね、仮想通貨についてです。
昨年の末くらいから話題になった仮想通貨ですが、最近キバの友人が仮想通貨のマイニング(※採掘)に乗り出すらしく、色々導入に向けての書類作成していたんですよ。
流行も落ち着いたこの時期に仮想通貨に乗り出す。キバは内心「無謀じゃないか・・・?」と思っていました。
というのも、キバも資産一億円を目指すをブログの公約に掲げているくらいですから、仮想通貨についても色々調べていた時期もあったし、手を出していた時期もあったんですよ。
その過程で色々紆余曲折あり、その結果「仮想通貨は手を出さない方が良い」という結論に辿り着きまして、今はノータッチでたまーに相場を見るくらいです。
では、どうしてキバがそう考えるようになったのかを書いてまいります。
おススメしない理由①法律が未整備
仮想通貨はまだ歴史が浅く、株やFXに比べると税金や法律についてもまだまだ整っていない状況です。
例えば、株にはインサイダー取引という違法行為があります。一般に出回っていない情報を元に株の売買をした場合「市場の公平性を損ねる」という事で処罰の対象となります。
ところが、仮想通貨にはそれがまだありません。なので、例えば巨額の資本を持つ企業が仮想通貨を買い漁っておいて、それから大々的に「仮想通貨への参入表明」を行い、市場にインパクトを与え仮想通貨の値を釣り上げ利益を上げても、誰も処罰は出来ません。問題なしです。
つまり、他に先んじた情報力を持った企業、市場への影響力が強い団体が圧倒的に優位という事です。個人では圧倒的に不利です。
おススメしない理由②盗難(マウントゴックス)問題
銀行の場合、お金は基本的には金庫の中にあります。管理システムも外部のインターネットに接続する事は極力控え、幾重のセキュリティを張り巡らし預金者の資産を守っています。
仮想通貨の場合、ウォレットという金庫みたいなものに保管する事も出来ますが、基本的には仮想通貨取引所という所で個人がインターネットを介して売買し、保管をしています。
ただ、ここで仮想通貨の歴史の浅さとセキュリティ面での不安があります。まだ設立されて間もなくノウハウも少ない取引所が、果たして世界中のハッカーから自分のお金を守れるの?っていう話です。
実際取引所に保管されている仮想通貨がハッカーに盗まれた事例というのも幾つか存在します。そのうちの一つがマウントゴックスという、東京にあった仮想通貨交換所がハッカーに仮想通貨ビットコインを盗まれた事件です。被害額は仮想通貨の価値の計算方法により差異はありますが、100億円以上と試算されています。
これはまだ一例で、今年に入ってもコインチェックという取引所で500億円以上の仮想通貨が盗難にあい話題になりました。ちなみに、キバもここで取引をしていました。コインチェックは盗難にあった後、口座を凍結し、出金も入金も出来なくなりました。キバの資産も凍結され、ニュースの影響で仮想通貨の価値が下がり続けても、黙って見ているだけしか出来ませんでした。
一応、仮想通貨をクレジットカードで買って間もなかったのでショッピング保険(クレジットカードで購入したものが盗難にあった時に補償してくれる保険)が使えるんじゃないかなーとカード会社に問い合わせをしたのですが、カード会社も仮想通貨に関してはまだ対応を決めかねている状況だったようで、問い合わせは後日回答という事になり、結局ショッピング保険は仮想通貨という資産価値の高いものは対象外、という事になりました。
今ではクレジットカードで仮想通貨を買う事自体様々な取引所で不可能になりつつあります。各所で色々と問題があったのでしょう。
そんな風に、円や株と比べて圧倒的に盗難のリスクが高い仮想通貨に、敢えて投資するメリットってあるの?って所です。
おススメしない理由③51%問題
仮想通貨は世界中のコンピューターで取引が記録され、誰がどんな取引をしたかがデータに残るクリーンな通貨という意見を言う人がいます。
実際、盗難にあった通貨もデータを辿り動向を追う事は出来ていました(追うだけで取り戻したり凍結させたりは出来ないんですけど)
とは言え、そんな風に記録に残って監視出来る通貨だから、普通に使う分には不正なんて出来っこないという理論です。
ちなみに、冒頭で述べたマイニングっていうのは自分のコンピューターをネットワークに繋ぎ仮想通貨の取引計算をさせて、その対価として仮想通貨を得る作業の事です。作業をする事で通貨が得られるからマイニング(採掘)と呼ばれています。
でも、その取引計算のマイニングですけど、仮に自分が「これが正しい計算だ!」と作業をしていても世界の51%の人から「違う、正しい計算はこうだ!」と反論されてしまうと自分の計算は上書きされてしまうんですよ。
それが本当に正しければいいのですが、仮に仮想通貨市場の寡占化が進み、ある特定の団体が51%を超える計算量を得てしまった時、その仮想通貨の動向はその団体が決められるようになってしまうんですよ。不正なんてやりたい放題です。大っぴらにやるとその通貨が暴落してしまうので、こっそりうまくやるんだとは思いますが。
そしてここにも、仮想通貨において特定の力を持った集団に個人ではとても勝てない、という一面があります。
まとめ
他にも、採掘にも限度がある問題とか、利益に対して税金高すぎ問題とか、色々ありますがキバ的に大きいのはそんな感じです。
チキンレース的に「大手には絶対に敵わない。けれど、儲かる内に便乗して売り抜けたい」っていう意見ならわかるんですけど、今ってもう仮想通貨自体落ち目ですからね。厳しいんじゃないかなーと思います。
AmazonやAppleが導入する予定があるとか言う人もいますが、話の元を辿るとアメリカの一ブロガーの発言で特に根拠はない、というオチだったりする時もあります。
究極的には個人のお金をどう投資するのかは個人の自由なので、誰が何をしようが自由なのですが、キバは手を出しませんし、おススメもしないつもりです。
あと、投資における考え方で、キバが好きなエピソードがありますので、ご紹介します。
昔、アメリカでゴールドラッシュと呼ばれた一時代がありました。
新しく金が発見された土地に一攫千金を夢見た採掘者が殺到し、アメリカの西部開拓を大きく推し進めた要因にもなりました。
ですが、ゴールドラッシュの時期、本当に富を得たのは採掘者ではありません。
富を得たのは、押し寄せる採掘者にツルハシを売った商人です。
今回の仮想通貨ブームの時も、マイニングするためのコンピューターのメーカーとか仮想通貨の取引所が大きく利益を得ました。
目を付けるべき所はそういう所なんだと思います。気を付けましょう(今回の仮想通貨ブームに乗れなかったキバより)